李文濤（Li Wentao）は、無形文化遺産の継承者であり、佛山のランタンを後世に伝える名工です。針金を使い、完全な手作業で全体を骨組みから作り出した燈龍（Lumina Dragon）は、まさに伝統的なランタンを彷彿とさせます。ランタンには、金色のコットンガーゼやシルク生地といった質の高い素材が使用され、無形文化遺産の卓越した技能が注ぎ込まれています。

王思博（Wang Sibo）は、中国を代表するライトペインティングの第一人者として世界的に有名です。伝統的なランタン作りに現代的なライトペインティング技法を取り入れることに成功。緻密で立体的なライトペインティングを駆使して中国の龍の形とその生命力を表現しています。この幻龍（Mirage Dragon）は、作者が 3D アートに初挑戦した作品でもあります。

地元マカオのアーティストで、アート講師も務めている劉春紅（Liu Chunhong）が制作したのは、長さ 10 ｍの影龍（Eclipse Dragon）で、その体は、100 個以上の小さなランタンでできています。それぞれのランタンは、さまざまなアーティストたちによって絵付けされており、マカオの市民と協力して作り上げられた作品になっています。マカオの繁栄を象徴しているといえるでしょう。

佛山のカラーランタンの伝統をたたえる、このワークショップでは、ランタンの匠、李文濤（Li Wentao）が、モニュメントとして展示されている燈龍（Lumina Dragon）の制作時のインスピレーションや工程について語ってくれました。南ロビーに集まったワークショップの参加者は、舞台裏の話を聞いたり、ランタンアートの制作風景を間近で見たりしました

「四海騰龍耀濠江」（ドラゴンズ オブ ザ フォーシーズ トリビュート トゥー マカオ）ランタンアート展の開幕式がジャルディン セクレートで開催。中国のライトペインティングのパイオニア、王思博（Wang Sibo）による、龍をテーマにしたライトペインティングパフォーマンスが披露されました。

作品を出展した 4 人のアーティストたちによるパネルセッションをグランド リスボア パレス リゾート マカオで開催。制作に関する出来事や知見などを話し合いました。美術を学ぶ大学生や美術愛好家たちも集まり、作品を制作した達人たちが困難に直面したときの話や成功したときの話に耳を傾けました。

康公廟前地（ホン クン テンプル スクエア）では、アーティストの劉春紅（Liu Chunhong）による、アクリルアートランタンのワークショップを開催。親子でランタン作りの文化遺産を学びながら、自分たちだけのランタンの飾り付けを楽しみました。