SJMの持続可能性に関する方針
SJM リゾーツで環境にも優しいひとときをどうぞ。SJM リゾーツは、豪華なホスピタリティーと持続可能性は両立できると考えています。環境フットプリントを最小限に抑え、地球にプラスになる取り組みに力を注ぎながら、パフォーマンスを向上させ、お客様や地域社会のために、より環境に優しい未来の実現に寄与できるよう、常に努めていきたいと考えています。
当リゾートは、優れたホスピタリティーを追求する以上に持続可能性にも取り組んでいます。また、最高水準のガバナンスと倫理のもとで事業を行い、お客様や従業員、さらに広範囲に及ぶ地域社会に対し、安全と公正性、責任のある環境を確保することに力を注いでいます。
持続可能性にかかわる当リゾートの実績を以下に紹介いたします。環境に配慮した取り組みを通じてお客様のリゾートでのひとときがどのように充実するか、ご覧ください。
環境への配慮
環境に配慮した施設
当リゾートは、エネルギー効率や節水、資源の責任ある利用を優先事項にし、環境に優しい設備や施設の推進と導入に力を注ぎます。
そのエネルギー効率に対する取り組みは、数字として各所有施設に表れています。2019 年以降、エネルギーに関する監査を包括的に行いながら、数多くの省エネプロジェクトを実施。エネルギー効率に優れた LED 照明を施設全体に導入することを推進し、2024 年の時点で、ジャイ アライ オシアナスは 90%、グランド リスボアは 85% 完了しています。さらに、この取り組みをほかの施設でも進め、長期的な目標として 2060 年までにカーボンニュートラルを実現することを目指しています。
また、さまざまなプログラムを通じて節水にも積極的に取り組んでいます。2024 年には、グランド リスボア パレス リゾート マカオのトイレにある全 68 個の水道の蛇口に節水アダプターを設置。1 つの蛇口あたり毎分 7 リットルの節水の実現が期待されています。グランド リスボアでは、水洗トイレの水に地下水を使用する取り組みを開始。自治体から供給されている水と比較しても優れた水質であることが示されています。また、水の消費量を定期的に監視しているほか、節水装置も導入しています。
グリーンビルディング(環境に配慮した建物)に関する取り組みについては、グランド リスボア パレス リゾート マカオが LEED シルバー認証を取得。設計当初から環境への配慮を取り入れていました。さらにグランド リスボア ホテルが、「Macao Green Hotel Award」の「Silver Award」を獲得。それぞれの賞で、エネルギー効率、節水、全体的な環境に対する責任における取り組みが評価されました。
環境に配慮したホスピタリティー
当リゾートの持続可能性への取り組みが、リゾートをご利用になるお客様のあらゆる側面に反映されるよう努め、ホスピタリティーサービスでの廃棄物削減と環境に優しい取り組みに力を注いでいます。
たとえば、プラスチックごみの大幅な削減が挙げられます。2024 年には、グランド リスボア パレス マカオやザ カール・ラガーフェルド、グランド リスボア ホテルで使用するスリッパについて、FSC 認証を受けた紙製の結束バンドを新たに使用し、従来使用していた約 150 万枚のビニールの入れ物を節約。また浴室のアメニティーについても、環境に優しい再利用可能な容器に切り替え、2024 年だけで、グランド リスボア パレス マカオとザ カール・ラガーフェルドのプラスチック廃棄物を 43 万個以上削減しました。そのほか、歯ブラシやコーム(くし)などを生分解性の竹製に切り替え、プラスチック廃棄物をさらに削減しています。
食事についても環境に配慮し、責任ある調達と廃棄物削減を優先事項にしています。2024 年には、MSC 認証や ASC 認証、オーガニック認証を取得した食品や飲料品の調達が 83% 増加。使い捨てにならざるを得ないテイクアウト用の容器は、すべてトウモロコシ由来の環境に優しい素材を使用しています。また、2030 年までには、平飼い(放し飼い)のニワトリの卵とその関連製品を 100% 使用することを目指しており、2024 年時点で 388% まで大幅に増加しました。グランド リスボア パレス リゾート マカオでは、「Kaizen廚餘工作坊」《Kaizen Food Waste Workshop》を通じて、社員食堂における 1 日あたりの平均食べ残し量を 47% 削減するなど、食品廃棄物の削減に積極的に取り組んでいます。
環境に配慮したイベント
当リゾートで開催するイベントは持続可能な取り組みを通じて、環境への負荷を最小限に抑えられるよう、力を注いでいます。
グランド リスボア パレス リゾート マカオは、マカオのリゾートで初となる「ISO 20121:2024 イベントの持続可能性に関するマネジメントシステム認証」を取得。この認証は、環境に対する責任、経済的な利益、包摂性(インクルーシビティー)を同時に実現するイベントの計画や実施に取り組む、当リゾートの姿勢を示しています。あらゆるイベントにおいて、環境に優しい食事、エネルギー効率、廃棄物を最小限に抑えることに力を注ぎます。
当リゾートは、環境に対する責任をいっそう果たすために、主要なイベントの二酸化炭素排出量の把握とカーボンオフセットに積極的に取り組んでいます。たとえば、2024 年 10 月に開催された「ウイスキー ライブ マカオ 2024」では、風力発電プロジェクトへの投資を通じて、カーボンニュートラル認証を取得。持続可能性に対する当リゾートの取り組みを示すことができました。また、「SJM ミュージックショー:RAIN(ピ)」や「ローザンヌ国際バレエコンクール:アジア太平洋地区予選 2024」といったイベントでは、栄誉ある「Green MICE Events」レーベルを獲得しています。このような取り組みは、MICE 業界での持続可能性推進に対する当リゾートの貢献を示すものでもあります。
ガバナンスと社会的責任
安全とセキュリティーの確保
お客様の安全とセキュリティーは、当リゾートの最優先事項です。当リゾートのご利用中に安全な環境を確保できるような対策を総合的に実施しています。
当リゾートは、お客様の安全とセキュリティーの確保に取り組んでいます。職業安全健康部《Occupational Safety and Health Department》(OSHD)では、お客様とステークホルダーに対するリスクを最小限に抑えるために、安全リスク評価や実地調査を定期的に実施。また、セキュリティーリスク調査についても、2022 年から実施しています。
さらに、サイバーセキュリティーやデータプライバシーも優先事項にしています。お客様の情報を保護するために、フィッシングメールのシミュレーションを定期的に行うといった従業員向けの意識向上プログラムを強化しています。当リゾートの網絡安全営運中心《Cybersecurity Operations Centre》が、24 時間無休でセキュリティーを監視し、インシデントに対応します。
お客様への配慮
当リゾートは、きめ細やかなサービスと効果的な苦情対応を通じて、お客様が充実したひとときを過ごせるよう、力を注いでいます。
当リゾートの使命の核となるのが顧客満足です。保有施設での顧客満足度に関する調査を定期的に実施しているだけでなく、包括的な測定システムの導入も行っています。2024年には865件の苦情が寄せられましたが、体系的な対応を通じて、いただいたすべての苦情が処理され、解決に至りました。お客様に寄り添い、より効果的な方法で対応できることを目指しています。
社員に対する支援
従業員は、当リゾートの核となる存在です。そのため従業員のウェルビーイングと成長を優先する、優れた職場環境を整えることに取り組んでいます。
当リゾートは「G.R.E.A.T.ness of Our People」という信条を掲げ、あらゆる従業員の心身のウェルビーイングを第一に考え、優れた職場環境づくりに力を注いでいます。2024 年には業界内でも低い従業員離職率を達成。スタッフには 885,130 時間を超える研修を設けました。
当リゾートは職場の平等性、多様性、包摂性を大切にしています。また、当リゾートは多種多様な背景を持つ人材で構成されており、あらゆる従業員が等しく研修やキャリア開発に臨むことが可能です。2024 年の実績として、スタッフの「女性:男性」の比率は 1:0.92 を維持しました。
地域社会への貢献
当リゾートは、マカオの地域社会に深く根ざしており、さまざまな取り組みや活動を通じて地域によい影響をもたらすことができるよう、努めています。
また、地域社会の礎になることに力を注いでいます。2024 年の実績として、スタッフが地域社会のサービスに貢献した時間は 49,600 時間以上。また、400 を超える地域貢献活動を支援したり、主催したりしました。
さらに、当リゾートの調達活動を通じて、地元の中小企業(SME)への積極的な支援も行っています。2024 年には、ベンダーの 73% が地元マカオのサプライヤーで、地元サプライヤーからの購入額は 2023 年比で 75% 増加しました。